アフターケアについて

1.施術当日

施術終了後はスタジオで傷薬を塗りサランラップで保護しています。その後3~4時間経ってからサランラップをはずし、水またはぬるま湯でぬめりがとれるまで(注1)手のひらで撫でるように洗います。洗い終えたら清潔なタオル等でよく水分を取り(注2)終了後にお渡しする薬を薄く塗り、再度サランラップで保護します。
この工程をトータル1日(24時間)を3~4時間ごとに繰り返してください。睡眠時には寝る前と起きた後に必ず行なってください。

(注1)タオルやボディーブラシで洗ったり、石鹸やボディーソープを使用して洗わないようにしてください。
(注2)薬は厚くべっとりと塗らないでください。(あくまでも薄く)

※ その他に施術当日の注意点として、上記工程を過度にやりすぎもよくありません。当たり前ですが当日はインクが皮膚になじんでいませんので洗いすぎると必要なインクが落ちてしまいます。また反対に1日中同じサランラップでいることも絶対にしないでください。必要以上に蒸れてしまいインクが落ちてしまいます。また雑菌が入り施術部が膿んでしまうことにもつながります。サランラップのとりかえ時期は睡眠時も考えて4~6回ほどがベストでしょう。

2.施術から24時間後

施術から24時間経ったら(注3)サランラップは必要ありません。必ずはずしてください。
施術部を手のひらで撫でるように洗います。洗い終えたら清潔なタオル等でよく水分をとり薬を薄く塗ります。薬を塗る際、施術当日と同じく薄く塗ってください。
この工程を1日2回を3日間ほど繰り返して行なってください。(注4)お風呂(シャワー)上がりには必ず行なってください。
   
(注3)サランラップを24時間以上つけていると、必要以上に蒸れてしまいインクが落ちてしまいます。
(注4)お風呂上りは皮膚がとても乾燥していますので必ず薬を塗ってください。

※ その他に施術から24時間後の注意点として、施術当日と同じく上記工程を過度にやりすぎもよくありません。施術部が空気に触れ乾燥して瘡蓋(かさぶた)へと変化し始めている最中なので何度も洗いすぎると乾燥せずに施術部の治りが遅くなってしまいます。反対に洗わないのもよくありません。完全に瘡蓋となる数日後の状態はなるべく薄い瘡蓋であることがベストです。ここで洗わないでいると体液(血液、リンパ球)がどんどん蓄積して厚い瘡蓋となってしまいます。施術部の状態をみて判断し、1日2回ほどがベストですね。
3.その後

入れたタトゥーの“もの”や人により個人差はありますが、4日から1週間ほどすると施術部がカサカサして薄い瘡蓋の状態ができ痒みがでてきます。その状態のときに痒いからといって、かいたり擦ったりは絶対にしないでください。施術部を清潔に保ち洗うとき意外は“さらわず触れず”を心がけ(注6)自然と瘡蓋が剥がれるのを待ってください。
 
(注5)薬は当たり前ですがあくまでも傷を治す薬です。4日から1週間ほど経った施術部は傷が治り完治する一 歩手前ですので、ここからは皮膚を清潔に保ち保湿します。皮膚の弱い方で薬を何日も塗り続けていると皮膚に赤みがでたり湿疹ができてしまうことがあります。
(注6)瘡蓋は絶対に故意に剥がさないでください。この時点でも完全にインクが皮膚に馴染んでいません。無理に剥がしてしまうと瘡蓋といっしょにインクがとれてしまい、その箇所がピンク色になってしまう、といった色とびの原因につながります。

4.瘡蓋が剥がれた後

1週間から2週間ほどで瘡蓋が自然と剥がれ落ちます。この時点でほぼインクが皮膚に定着したといってもよいでしょう。ただし、この後も施術部がつっぱた状態が続きますので白色ワセリンで保湿してください。場合によってはもう一度つっぱった薄い皮膚の表皮が剥がれることがありますが、かいたり擦らないで保湿を心がけてください。
その後2週間から1ヶ月ほどで傷も完治し、タトゥーが皮膚に馴染み始めます。馴染んだタトゥーをより美しく保つためには顔の肌ケアといっしょで、保湿ローション等で施術部をケアすることをお勧めします。

以上1~4の工程を丹念におこなって初めてタトゥーは完成します。しっかりとケアのほうをがんばってください。